国際エンジニアリングアワード「ジェームズ ダイソン アワード 2019」が募集開始
2019/03/29 15:30
ジェームズダイソン財団は、同財団主催の国際エンジニアリングアワード「ジェームズ ダイソン アワード 2019」の募集を開始した。
同アワードの課題は「問題を解決するアイデア」。エンジニアリングやデザインを学ぶ学生や卒業生にとって、世界を舞台に自らのアイデアを発表できる機会との位置づけだ。
国際最優秀作品には賞金3万ポンド(約450万円)、準優秀賞2作品には賞金5000ポンド(約75万円)、国内最優秀賞の1作品には賞金2000ポンド(約30万円)が贈られる。 応募締め切りは2019年7月11日だ。2018年に引き続き、27の国と地域から応募を受け付ける。
2018年の国際最優秀作品は、英ランカスター大学のニコラス・オレリャーナ氏とヤシーン・ヌーラニ氏による、都市部で発生する強い風を有効活用する風力タービン「O-wind Turbine」が受賞した。
また、国内最優秀賞には赤ちゃんの脱水状態を検知し、水分補給と保護者の取るべき行動をサポートするデバイス「YourPacifier」が選ばれている。
過去の受賞作品も、ジェームズ ダイソン アワードの受賞をきっかけとして投資などの機会を得て、製品化に向けて加速している。
過去のジェームズ ダイソン アワード受賞者では、伸縮自在な子供服「Petit Pli」や、生体反応性の食品ラベル「Mimica」がすでに起業を果たしている。
国内では、ジェームズ ダイソン アワード 2015で国際TOP20を受賞した「学習機能搭載/排泄検知シート」が「Helppad」の製品名で発売を予定している。
また、ジェームズ ダイソン アワード 2016で国内3位を受賞した、文字を読み上げてくれる眼鏡「OTON GLASS」は、2018年2月にクラウドファンディングを実施し、2019年3月にはJINSとの事業協力と、第三者割当増資による資金調達を発表している。