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オーム社、「組込みソフトの安全設計 基礎から二足歩行ロボットによる実践まで」を発刊

オーム社は「組込みソフトの安全設計 基礎から二足歩行ロボットによる実践まで」を発刊した。

本書は、組み込みシステムのソフトウェア設計における安全性の確保を、OSを用いないワンチップマイコンのソフトウェアで具体的に解説する書籍だ。

医療機器における安全性規格であるIEC62304の考え方を参考に、ワンチップマイコンのソフトウェアの設計で安全性を確保していく方法を、おもちゃの二足歩行のロボットを例として具体的に解説する。

全7章構成。1章では導入としてワンチップマイコンやプログラム全体について概説した後、第2章「ソフトウェアの安全性確保の考え方」では、ソフトウェアの安全性確保やリスク管理/リスク分析/リスク評価、リスク低減を意図した開発プロセスなどについて解説する。

また、第3章「ソフトウェア開発の効率化と信頼性向上」では、ソフトウェア開発における課題に加え、ソフトウェアアーキテクチャ設計および設計のトレーサビリティの効果、設計現場でのソフトウェア設計などについて取り扱う。

このうち、ソフトウェアアーキテクチャについては次章となる第4章「ソフトウェアアーキテクチャ」にて詳しく解説。ソフトウェアアーキテクチャの概要/構築、ソフトウェアへの要求事項の明確化、ソフトウェアの分割やインタフェースの抽出などについて取り上げる。

第3章後半でもトレーサビリティによる品質リスクの低減について触れるが、第5章「トレーサビリティ」ではさらに詳しく、トレーサビリティ確保の必要性とメリットや、設計からハザード、リスクコントロール手段の検証など、各段階におけるトレーサビリティについて説明する。

第6章「C言語が備えるモジュール化のしくみ」では関数/変数の有効範囲からヘッダ/Cソースファイル、さらにはモジュール化のしくみの利用の仕方の例についても取り扱う。

第7章「具体例によるワンチップマイコンソフトウェア設計プロセスの解説」では、これまでの総まとめとして顧客要求の明確化や主要機能/達成手段の検討、システムの明確化から、ソフトウェアの全体設計/詳細設計に至るまでの工程を具体的に解説。ソフトウェアアーキテクチャ設計やトレーサビリティなど、前章で解説した事項についても具体例を交えて解説する。

付録として、第5章、第7章で題材としているおもちゃの二足歩行ロボットに係る解説を、圧縮ファイル(zip形式)でWebサイトからダウンロード可能だ。

著者は杉山肇氏。B5変判248ページで、定価は3456円(税込)だ。

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