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インスタリム、3Dプリント義足事業をフィリピンにて開始

低価格3Dプリント義肢装具を開発するインスタリムは、慶應イノベーション・イニシアティブおよびディープコアへの第三者割当増資による総額8400万円の資金調達を実施、3Dプリント義足事業をフィリピンにて開始した。

インスタリムによると、従来の義足製作は1本あたり30~100万円と高価で、納期も2~3週間程度必要だった。同社は義肢装具製作専用の3Dプリンターや独自アルゴリズムによる3Dモデリングなどを含む義肢装具のカスタム量産ソリューションを開発。従来の約10分の1のコストと納期の短縮を実現した。

同社はこれまでフィリピン大学総合病院と共同で、フィリピンで3Dプリント膝下義足の実証実験を行ってきた。被験者50名に対する実生活試用などのテストを実施すると共に、製造プロセスを検証し製品化準備を整えた。

実証実験の結果を受けて同社では、2019年5月より同国マニラ首都圏のオフィスにて、3Dプリント膝下義足事業を開始した。今回の資金調達で、現地法人を通じた同事業の販売活動を本格化すると共に、3Dプリント大腿義足などの新たな製品の研究開発を推進するとしている。

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