IoTで喫煙を検知——ニーリー、IoTを活用したタバコの喫煙検知に関する実証実験を実施
2019/06/28 15:30
ニーリーは、IoT開発体制の強化と禁煙場所におけるタバコの喫煙検知を目的とし、山口大学工学部電気電子工学科(中島翔太氏)の協力の下、熱画像の解析技術を用いてタバコの喫煙検知に関する実証実験を実施した。
今回の実証実験では熱画像の解析技術を用いて、自動車内でのタバコの喫煙検知を可能にした。
車内のバックミラー上部に、遠赤外線用の小型カメラを設置。取得された熱情報の中から、熱画像の解析技術によってタバコ先端部の熱とその他を分類し、検知した。
実験開始日時は2019年2月上旬、5人乗り乗用車を対象として実施。水平方向と垂直方向それぞれにおいて検知範囲を3等分し、3列ずつの計27点をタバコ、およびニクロムライターを用いて測定した。
熱画像解析の結果、全測定点において喫煙時のタバコとそれ以外の熱源との分離が可能と判明。また、ニクロムライターをセンサー方向に向けた場合でも外気と区別でき、電子タバコや喫煙前のライター検知などに応用できるという結果を得た。
同社はこれまで主流だった煙や匂いによる検知では、窓の開閉やその他の異臭といった外部環境の条件によって誤検知が起きやすく、実用化のハードルが高かったとしており、今回の技術を用いることで実用化のハードルが下がったと考察している。