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横にも動けるボルボの新型軍用輸送車両「Scarabée」

Volvoグループで軍用車両を製造するフランスのArquusは、2019年のパリ航空ショーで、新型の軽装甲車「Scarabée(スカラベ)」を公開した。

Scarabéeは、古代エジプトで神聖とされた甲虫のことだが、現代のScarabéeは4人乗り4輪駆動の軍用車両だ。Scarabéeはハイブリッド車で、エンジンとモーターを併用する「ブースト」と、「全電気」の2つのモードを持つ。このステルスモードにより、熱紋や音紋を示さないアプローチ、全システムを稼働させた状態での無音監視が可能だという。更に、オフロード時には高く、待機/航空輸送時には低くと、最低地上高(クリアランス)を高低2段階に変えることができるなど、数々の先進的機能を有している。

Scarabéeの最大の特徴は、その高い機動性だ。Scarabéeの後輪には、回転半径を最小にするために独立した駆動機構が採用されている。これによって、瓦礫のなかを走行できるばかりか、前輪と後輪を別々に操舵して、「蟹のように」動くことができる。

Arquusは同社の航空輸送フレームワークの一環として、輸送機から降ろして15分後には作戦に従事出来ると、紹介している。

fabcross for エンジニアより転載)

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