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STマイクロ、電力線通信に向けたG3-PLCチップセット用開発ツールセットを発表

STマイクロエレクトロニクスは2019年7月12日、電力線通信(PLC)用の新しい開発ツールセットを発表した。

本ツールセットは、ST8500/STLD1チップセット(PLCモデムSoC ST8500、デュアルラインドライバー STLD1)をベースにした開発キット「EVALKITST8500-1」を含み、これによりスマート機器のネットワークへの接続が可能になる。PLCアプリケーションの構築と動作に必要なハードウェア/ソフトウェアを構成することで、ターンキー電力線ネットワークの開発期間を短縮するのが狙いだ。

さらに、最大500kHzの周波数帯域に対応したG3-PLC通信用の認証済みプロトコルスタックに加え、IPv6による拡張可能なネットワークを実現する6LowPAN適応層、PANコーディネーターとデバイスノード用のシングルモデムプロトコルエンジン/リアルタイムエンジンのファームウェアイメージなどを搭載している。

自己適応型のメッシュネットワークにも対応し、電気ノイズの多い環境でも使用できる。256bitキー対応のAES暗号化エンジンを採用し、セキュリティも強化されている。

また、ST8500/STLD1チップセット向けに、STM32をベースとしたオープンソースのファームウェアフレームワークを搭載。サンプルアプリとしてLEDの遠隔制御、RTCの設定、ノード間でのPING/文字データの送信などを用意している。

この開発ツールセットは、STのWebサイトから無償でダウンロード可能だ。

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