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静止電流60nAのスイッチングレギュレーター——TI、同期降圧型コンバーター「TPS62840」発表

日本テキサス・インスツルメンツは、動作時静止電流(Iq)が60nAと低い同期降圧型コンバーター「TPS62840」を発表した。

TPS62840は、軽負荷効率が1μA負荷時で80%の高効率のため、システムのバッテリー寿命を延長し、必要なバッテリー数の削減や小型化が可能になる。これらにより電源部全体のサイズ縮小やコスト削減が可能だ。

また、モードピンによる連続導通モード(強制パルス幅変調モード)、またはストップピンによるスイッチング動作停止モードの2つの動作モードが選択でき、適切なモードを使用することでノイズ性能が向上し信号ひずみも低減できる。また、高価な高精度シグナルチェーン部品などを使用しなくても同等の機能が実現できるので、コスト削減にもつながる。

さらに、入力電圧が1.8~6.5V(IN)と広範囲なため、直列リチウムイオン二次電池2個や1セルの塩化チオニルリチウム電池、4セルと2セルのアルカリ電池、またリチウムイオンポリマー電池など、様々なバッテリー方式と構成に対応する。

TPS62840は現在、1.5×2.0mmサイズの8ピンSON(スモールアウトラインノーリード)パッケージ、および0.97×1.47mmサイズの6ピンWCSP(ウェハーチップスケールパッケージ)で、TI storeから量産開始前サンプルが提供されている。3×5mmサイズの8ピン熱特性強化型パッケージ(HVSSOP)は、2019年後半に提供開始予定だ。1000個受注時の単価(参考価格)が0.85ドルから。評価モジュール「TPS62840-1DLCEVM55」および「TPS62840-1YBGEVM56」が、それぞれ49ドルで提供されている。

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