小型ユニットをつなぐだけ——はんだ付けやブレッドボード不要の電子工作キット「Whiskers」
2019/10/01 10:30
はんだ付けやブレッドボードが不要な電子工作キット「Whiskers」のクラウドファンディングがKickstarterで行われている。
Whiskersは、Arduino互換のマイクロコントローラーを中心に、種々の小型ユニット「Whisker」を付属のケーブルで接続するだけで電子工作ができるキットだ。
磁気、気圧、温湿度などのセンサー類、スイッチ、ボタン、ディスプレイなど30種類を超えるWhiskerが用意されており、風速、気圧、温湿度などを観測する低電力IoT気象観測装置、磁気センサーとLEDを使った回転数計などを作ることができる。
Whiskersのマイクロコントローラーは、「WhiskerZero」と「RobotZero」の2種類。いずれもAtmel SAMD21マイクロプロセッサーを搭載している。WhiskerZeroは低価格を目指した15×32mmの基板で、Whiskerを4つ接続できる。RobotZeroは30×30mmの基板で、Whiskerコネクター×4、サーボポート×2のほか、9軸センサーを搭載している。
WhiskerZeroやRobotZeroの代わりに手持ちのマイコンを利用する場合、Arduinoには「Whisker Arduino Shield」、Raspberry Piには「Whisker Pi Hat」を使ってWhiskerを接続できる。
Whiskersの価格はキットに含まれるWhiskerの種類と数により異なり、25ドル~150ドル(約2700円~1万6000円)。日本への送料は10ドル(約1100円)だ。このほか、学校教育にも使える「Classroom Kit」は500ドル(約5万4000円)、5台のロボットを作れる「Robot Fleet」は700ドル(約7万5000円)で、日本への送料は15ドル(約1600円)。いずれも出荷は2019年11月の予定だ。
Whiskersは1万ドル(約108万円)を目標に、2019年10月11日までクラウドファンディングを実施する。2019年10月1日時点で、目標額の2倍を超える約2万3000ドル(約250万円)を集めている。