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サイフューズ、佐賀大学などと共同でバイオ3Dプリンター製「細胞製人工血管」の移植臨床研究開始

サイフューズは、佐賀大学などと共同で、独自開発したバイオ3Dプリンターを用いて作製した「細胞製人工血管」を使った臨床研究を開始する。

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今回の臨床実験で使用される細胞製人工血管は、佐賀大学、京都府立医科大学およびサイフューズが日本医療研究開発機構の支援を受けて開発したバイオ3Dプリンター「Regenova」を用いた細胞塊の積層技術によって、細胞のみから構成される人工血管だ。

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バイオ3Dプリンターとは、多数の細胞などの原料と3次元デザインをセットするとデザインどおりの立体構造体を出力する装置の総称だ。バイオファブリケーションとも呼ばれるこのような技術にはさまざまな手法が存在する。サイフューズらの研究グループは、「剣山メソッド」という独自方式を用いて、細胞のみで外科的操作にも耐えうる強度を持った細胞構造体をプリントできるバイオ3Dプリンターを開発している。

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今回の臨床実験は、バスキュラーアクセスの再建を目的として、同バイオ3Dプリンターで作製した、細胞のみから構成される細胞製人工血管をヒトに移植するものだ。 血液透析を行う際に血液を出し入れするための入り口であるバスキュラーアクセスは、動脈と静脈を直結する動静脈内シャントを多く使用している。この動静脈内シャント作製には、患者自身の自己血管や人工材料から作製する人工血管が使用される。しかし人工血管を用いる場合、感染しやすかったり閉塞しやすかったりする課題があったという。

今回使用される細胞製人工血管は、人工材料を用いずに患者自身の細胞からのみ作製されているため、これまでの人工血管と比べて抗感染性や抗血栓性において有用性が期待される。また、バスキュラーアクセスの開存性向上やトラブルによる患者の苦痛軽減も期待できるという。

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