HATボードをホットスワップ可能なモジュールに——Raspberry Pi用拡張ケース「hubor」
2019/11/22 09:30
HATボードの着脱を容易にするRaspberry Pi用モジュール式拡張ケース「hubor」がIndiegogoでクラウドファンディング中だ。
huborは、Raspberry Pi本体を収納する「Xpress 3Bx/4Bx」とHATボードを収納する「Cargo Hx」の2種類のケースで構成。Xpress 3Bx/4BxとCargo Hxはケース側面のマグネット式コネクターで簡単に連結できる。Xpress 3Bx/4Bxにはボタン3個とLED5個が付いており、プログラムの操作用に使うことができる。
Cargo Hxは、電源を落とすことなく着脱するホットスワップができるので、例えば、稼働中に使用する機能によってHATを取り替えるといったことも可能になる。また、「Console Kit」を使えば、Xpress 3Bx/4Bxケースを開けずにRasberry PiとPCとをUSB接続することもできる。
huborには、HAT以外のボードを収納する「Cargo C」も用意されている。ただし、Cargo Cはマグネット式コネクターは備えていないので、ホットスワップもできないようだ。
Xpress 3BxはRaspberry Pi Zero、Zero W/WH、A+、B+、2B、3B、3B+に対応。Xpress 4BxはRaspberry Pi 4Bのみに対応している。ただし、huborをRaspberry Pi Zero、Zero W/WHで使う場合は、付属品として用意されている「Xpress ZeroEXP Basic」ボードを追加して使用するよう推奨されている。
huborの価格は、Cargo HxとXpressが1個ずつセットになったパッケージ「2 in 1 Pack」が、454香港ドル(約6300円)。Xpress 3Bxを選択した場合はXpress ZeroEXP Basicボードが、Xpress 4Bxを選択した場合はヒートシンクとファンのセットが同梱される。
Cargo Hx3個、Xpress2個、Console Kit1個のパッケージ「Six in One」の早期割引価格は1088香港ドル(約1万5000円)。Xpress 3Bxを選択した場合はリチウムイオン電池付きの「Xpress ZeroEXP Mobile」ボード2個、Xpress 4Bxを選択した場合はヒートシンクとファンのセットが2セット同梱される。いずれも出荷は2020年1月の予定となっている。
huborは15万香港ドル(約210万円)を目標に、2019年12月16日までクラウドファンディングを実施する。2019年11月22日時点で、目標額の約19%に当たる約2万9000香港ドル(約40万円)を集めている。