本書はスマートデバイスのユースケース、使われている技術や課題などを図解で解説した入門書だ。ビジネスパーソンはスマートデバイスを活用した事業を立ち上げるヒントとなり、学生は業界研究や興味分野の発見に役立てることができる。

全6章構成。1章「スマートデバイスの概要」でスマートデバイスの現在や今後期待される内容について触れた後、2章「スマートデバイス市場」では市場の概要やトレンドについて解説する。

また、第3章「各産業におけるスマートデバイスの活用」では、ヘルスケアやフィットネス／エクササイズ、ファションなど各産業におけるスマートデバイスの活用状況について取り扱う。さらに、4章「スマートデバイスによく使われる技術」では、Bluetooth／NFCなどの近距離無線通信や、センサーやバッテリー、ディスプレイなどの各技術について詳述する。

5章「スマートデバイス普及の課題」では技術面だけでなく、UIやセキュリティなど、さまざまな角度からスマートデバイス普及の課題になりうる要因について分析。巻末の6章「資料編」では、2019年のハイプサイクルを始めとした資料も収録する。

著者は西垣和紀氏、篠田岬輝氏。A5判230ページ、価格は1500円（税抜）だ。