Lab-Camは、プロジェクトオーナーが携わっている細胞や蛋白を扱う生化学実験で、オートメーションロボットが予期しないトラブルで停止し、細胞や蛋白などを失活させてしまうという経験から開発されたエッジAIカメラだ。

今回開発したLab-Camは、ロボットの制御PCのエラー画面やロボットのエラー状態の画像を事前に学習させ、その画面や状態になった際にLINEにメッセージすることで異常を知らせるというものだ。

一般的に、AIにおける学習は数十枚の画像が必要だが、Lab-Camは一般公開された「MobileNetを特徴抽出器として利用して、k-Nearest Neighbor（k-近傍法）によるオフライン転移学習で推論するプログラム」を活用して開発したことで、1枚の画像で学習を完了でき、しかも安価だとしている。

今回はアルファ版のテスターとして参画するメンバーを募集する。開発初期における性能や使い勝手を評価し、そこで確認できた問題点やバグを改善して、ユーザー試用向けのベータ版を開発する予定だ。なお、カメラが正常動作せず、実験材料など含めて損害が出たとしても一切補償されない。

製品の内容は、LabCam本体（ケース、M5StickV、 M5StickC、 GROVEの4ピンケーブル）と、プログラムと設定方法の説明書を含むMicroSD、USBケーブルC 2本、三脚、USB-ACアダプターだ。3種類までのエラー発生画面を学習させることができる。

支援およびリターンは、LabCamとハンズオン参加券付きのセットが1万円、出張セッティングサービス付き（関東圏内）が2万円などとなっている。

目標金額1万円のところ、2019年12月18日時点で約2万8000円の支援を集めている。