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農業IoTシステムを半額以下に——スマート農業システム「Agri Palette」がMakuakeに登場

スマート農業システム「Agri Palette」がMakuakeにて出資を募っている。環境データをセンサーで取得し、Wi-Fi経由でデータベースに記録、アプリで可視化するシステムだ。従来の農業IoT向け無線型センサーシステムと比べて、価格を半額以下に抑えられたとうたっている。

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収集できるデータは「土壌水分量」「土壌温度」「土壌EC」「土壌pH」「気温」「湿度」「二酸化炭素濃度」「日照量」の8種類。データはWebサイト上に表示され、栽培や農作業などに役立てることができる。

計測したデータは、数字、グラフ、積算グラフなどで確認できる。閾値を超えた場合に、通知する機能も備える。環境を見える化することで品質、収量、収穫時期のコントロールや、圃場の現状の情報共有に活用できると見込んでいる。

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使い方は受信機となるゲートウェイのWi-Fiを設定し、センサーの電源を入れるだけ。近くにWi-Fiルーターがない場合には、ポケットWi-Fiなどの利用をすすめている。

センサーは電池駆動、電池交換なしで1年間は使用可能だ。LPWAによる直接通信で600m先までデータを送信し、ゲートウェイがWi-Fi経由でデータをサーバへアップする。中継機を追加することで、直接通信の距離をさらに600m延長できる。

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また、システム開発会社向けに、デベロッパーキットを含むリワードも用意。Webhookを使って設定したURLに任意のセンサーデータを送信できるようになる。その機能を活用して、IoTBaseなどの3社がサービス開発する計画があるという。

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リワードとしては、各種センサーやゲートウェイを組み合わせたさまざまなプランが用意されている。一例として、温湿度センサーとゲートウェイがセットになったミニマムセットの早割り価格は4万5000円(税込)、温湿度とECを計測できる土壌合体センサー、土壌pHセンサー、温湿度センサー、照度センサー、CO2センサー、ゲートウェイが含まれるフルセットの早割り価格が16万5000円(税込)となる。利用時にはこのほかにも、ウェブサービス利用料として7カ月目以降に1アカウントにつき980円(税別)が必要になる。

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Agri PaletteはMakuakeにて2020年2月28日までクラウドファンディングを実施する。目標額200万円に対し、2020年1月6日時点で296万円以上を集めている。Agri Paletteの発送は2020年5月末までになる見通しだ。

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