スマートホームハブ用リモコン組み立てキット「YIO Remote」
2020/01/07 15:00
スマートホームハブ用リモコン組み立てキット「YIO Remote」のクラウドファンディングがKickstarterで進行中だ。
スマートホームハブは、複数のスマート家電などを一括コントロールする機能を備えたデバイスやソフトウェアだ。スマートホームハブからの指示を受信できるスマートリモコンやスマートプラグなどと連携したり、スマートスピーカーに搭載したりして使用されている。さまざまな通信プロトコルに対応しており、クラウドサービスを介さずに多種多様な家電などを直接操作することもできる。
例えば、2014年にKickstarterに登場して、目標額の2倍以上の資金を集めた「Homey」の場合、赤外線に加え、Wi-Fi、Bluetooth、NFC、ZigBee、Z-Waveなど8種類の通信プロトコルに対応している。
YIO Remoteは、スマートホームハブ用タッチパネル型リモコンの組み立てキット。リモコン本体と充電ドックで構成され、大きさ195×54×10.8mmの本体には3.5インチタッチパネルのほか、近接センサー、ジェスチャーセンサー、周囲光センサーと、触覚モーターを搭載している。
YIO Remoteは「Raspberry Pi Zero W」ベースで開発されており、ソフトウェアはオープンソース。ソフトウェアのコードはGitHubで公開されている。キャンペーン時点で、前述のHomeyのほか、「Home Assistant」、「Roon」および「Spotify」に対応している。対応機器は照明、ブラインド、メディアプレイヤーで、将来は暖房機器や赤外線対応機器にも対応する見込みだ。
YIO Remoteの価格は、2240デンマーククローネ(約3万6000円)。なお、キットにはRaspberry Pi Zero WやLiPo電池(2500mAh/3.7V)、micro SDカード、充電用ケーブルは含まれていないので、注意が必要だ。記事執筆時点ではキット2個セットのみ注文可能で、価格は4480デンマーククローネ(約7万2000円)。出荷は2020年4月の予定だが、出荷先はヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールに限られている。
YIO Remoteは24万4000デンマーククローネ(約390万円)を目標に、2020年1月16日までクラウドファンディングを実施する。2020年1月7日時点で目標額を上回る約32万デンマーククローネ(約520万円)を集めている。