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植物で作られた人工の豚肉がCESに、試験提供も近々開始の予定 #CES2020

食品テクノロジー企業である米Impossible Foodsが、アメリカのラスベガスで開催された国際見本市「CES 2020」で、植物由来の原材料から作られた人工豚肉「Impossible Pork」と人工豚肉ソーセージ「Impossible Sausage」のサンプルを出展した。

Impossible Pork

Impossible Foodsは、植物由来の人工肉を製造開発するスタートアップだ。2016年には人工牛肉を使ったハンバーガー「Impossible Burger」を発表し、今では、アメリカ、シンガポール、香港、マカオのレストラン1万7000軒以上で展開している。

Impossible Pork

今回サンプル出展されたImpossible PorkとImpossible Sausageは同社の新製品だ。

Impossible Porkは、動物ホルモンを一切含まない植物性の人工ひき肉。グルテンや抗生物質も含まれていない。タンパク質の量は本物の豚肉よりわずかに少ないだけなのに、脂質やカロリー量は大幅に少ないのが利点だ。同社の発表資料によると、4オンス(約113g)当たりの差は、タンパク質1g、脂質19g、カロリー130キロカロリーとなっている。

Impossible Pork

一方、Impossible Sausageは植物を原料とする人工豚肉で作られたソーセージだ。こちらは普通の豚肉ソーセージと比べると、2オンス(約57g)当たりでタンパク質の量は同等程度だが、脂質は12g少なく、カロリーも90キロカロリー低い。Impossible Sausageは、2020年1月後半にアメリカのバーガーキング139店舗限定で試験提供を開始する予定だ。

Impossible Sausage

Impossible FoodsのCEOであるPatrick O. Brown博士は「当社の製品ラインアップを世界中で好まれている食べ物にまで急速に広げているところだ。食物連鎖の中から動物を除外し、世界のフードシステムを持続可能なものとするまで、私たちが止まることはない」と話している。

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