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ほんの少量でもわずか2分で検出するポータブル食物アレルゲン検査機「TADs」 #CES2020

台湾のTaiwan User-Friendly Sensor and Tech.が開発した食物アレルゲン検査機「TADs」が、アメリカのラスベガスで開催された「CES 2020」でイノベーションアワードを受賞した。

TADs

TADsは、食品から食物アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を検出できる装置だ。定量下限は1ppm(0.0001%)で少量のアレルゲンでも定量化できるという。また、魚介類、グルテン、ナッツ、牛乳、卵の5種類のモデルがあり、同時に8つのアレルゲンを検出することが可能だ。

食物アレルギー検査として一般によく使われるELISA法の場合、アレルゲンの検出には4時間ほどかかるが、TADsを使うと検出にかかる時間は最長でも2分未満と短い。それだけでなく、定量下限1ppm未満の場合でもTADsの検出感度は非常に高く、検査結果はELISA法による検査結果と高い相関性を有するという。1回当たりの検出コストがELISA法より安価であることもTADsの利点だろう。

TADsはキーホルダーくらいの大きさのため、手軽に持ち運べる。また、Bluetooth経由でスマートフォンに接続して、アプリからデバイスをコントロールできる。アプリにはAIを搭載しており、既に摂取したアレルゲンの量を計算してくれるので、自分だけの検出データベースを作成することが可能になり、食物アレルギーを避ける食生活を送る手助けにもなる。

TADsで使われている技術は、環境ホルモンや殺虫剤の検出や、DNA検査による食品の素性追跡に応用できる可能性もあるだろう。

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