新しいものづくりがわかるメディア

RSS


高速ワイヤレス通信を可能にするGaN系高電子移動度トランジスタを開発

デラウェア大学の電気およびコンピューター工学科のYuping Zeng助教授らにより、高速無線通信を可能にするトランジスタが開発された。化合物半導体で作製される高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)の一種であり、ベース基板上にInAlN(窒化インジウムアルミニウム)とGaN(窒化ガリウム)を積層した電界効果型トランジスタで、研究成果は、2019年9月4日に『Applied Physics Express』誌に掲載されている。

研究チームによると、今回開発されたGaN HEMTは、ゲートリーク電流が低く、高いオン/オフ電流比を示し、さらに200GHzという高い電流利得遮断周波数をもつという。この高帯域幅特性を生かすことで、単位時間あたりより多くの情報処理が可能で、かつ低電力なアプリケーションが実現できる可能性がある。また、GaNトランジスタは放射線への耐性が高く、宇宙航空用途にも向いており、広いバンドギャップにより、大電力用途にも利用可能だ。

また、このGaN HEMTは、材料設計とデバイスアプリケーション設計の両方における革新をもたらすだけでなく、低コストのシリコン基板上に生成でき、従来のシリコン相補型金属酸化膜半導体(CMOS)技術とも互換性があるという。

研究チームはこのGaN HEMTを使って、低電力アプリケーションと高速アプリケーションの両方について、無線通信やIoT向けの電力増幅器を作成する予定だ。

fabcross for エンジニアより転載)

関連情報

おすすめ記事

 

コメント

今人気の記事はこちら

  1. 昔のマルスをイメージして、パタパタめくってピンを挿す「路線検索ガジェット」を作った
  2. 西和彦氏がM5Stack上で動作するMSX2のオリジナル公式エミュレーター「MSX 0 stack」を発表
  3. Raspberry Piと公式カメラを1つに——Raspberry Pi 2/3/4B対応ケース「PiShell 2」
  4. Creality製の光造形3Dプリンター「HALOT-ONE PLUS」、サンステラが発売
  5. 透かし彫刻磁器という古くからある芸術形式を3Dプリントし、目の見えない人も見える人も共有可能なデータ形式を作製
  6. 1.54インチ正方形LCD基板「Squary」——「RP2040」または「ESP-12E」を搭載
  7. LEGO、教育用プログラミングロボットシリーズ「マインドストーム」を2022年年内で販売終了
  8. 1970年代に開発された戦車シミュレーターをRaspberry Piでレストア
  9. 工学社が書籍「『Raspberry Pi』から広がる電子工作の世界」を発売
  10. 柔軟な構造の分散型波力発電装置が特許を取得——風に揺れる建物や自動車が走行する道路などからも発電できる可能性

ニュース

編集部のおすすめ

連載・シリーズ

注目のキーワード

もっと見る