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香り付きのVRを実現——HMDに装着して香りの粒子を放出するデバイス「ION」

OVR photo

バーチャルリアリティで匂いまで体感できる、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)に取り付けるデバイス「ION」が注目を集めている。スタートアップ企業のOVR Technologyが開発したVRデバイスが、海外メディアで取り上げられている。社名のOVRはOlfactory Virtual Reality(嗅覚のバーチャルリアリティ)の略だ。

今回開発されたIONは、没入型の体験を深めるように設計されたVR技術と連携して、香りの粒子をユーザーに向けて正確に放出する軽量ワイヤレスデバイスだ。香りアクチュエータは圧電効果を使い、大きさ数μ以下の香りの粒子を数滴放出することができる。香りの放出はミリ秒単位でコントロールできるという。

専用ソフトウェアにより、VRの動きと入力をリアルタイムの香り出力に変換することで、臨場感のある香り体感が可能。作動後は、小型ファンによって残り香がないよう除去される仕組みだ。

交換可能なカートリッジには9種の香りが入った小型シリンダーと香りアクチュエータを備えており、250以上の香りと、オプションで香りをカスタムできるOVRライブラリが利用可能だ。Wi-Fi(2.4GHz)、Bluetooth、USB2.0を介して制御され、ほとんどの主要なHMDに簡単に適合する。製品寸法は152.4×50.8×38.1mm、重量は約130gとなっている。

fabcross for エンジニアより転載)

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