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奈良先端大、3Dプリンターを使って「立体造形物に電子透かしを埋め込む技術」を開発

奈良先端科学技術大学院大学は、3Dプリンターで作成した立体的な造形物にデジタル情報を埋め込み、ドキュメントスキャナーを使って情報を取り出す技術を開発したと発表した。

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3Dプリンターの主な方式の1つである熱溶融積層(FFF)方式では、厚みが一定な層を形成するように樹脂を吐出しながら造形するが、今回開発した技術では厚み0.2mm程度の上下に隣り合った2つの層をペアとして、2層を組み合わせた厚みを一定に保ちながらも、埋め込む情報に応じて両者の厚みのバランスを変化させ、デジタル情報を表現できるように制御して造形を行うというものだ。

情報を表面に刻むのではなく、層の厚みのバランスを制御するため、造形物の外形そのものにはほとんど影響を与えない。樹脂の層の厚みは、造形物をドキュメントスキャナーで撮影することで、精細に画像化することができる。今回、層の厚みの変化を検出する画像処理技術も開発し、埋め込まれた情報を取り出すことに成功した。

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造形物の形をほとんど変えず、製品番号などの情報を埋め込むことが可能で、実用的な電子透かし技術として、インターネットサービスとの連携や効率的な製品の製造、流通管理などへの応用が期待される。

研究成果は、国際学術誌『IEEE Transactions on Multimedia』に、2019年12月25日付でオンライン公開された。

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