ロボットアームをRaspberry Piで動かそう—— TechShare、DOBOT Magician用コントロールボックス「Micro Control Box」発売
2020/01/29 17:00
TechShareが、同社のロボットアーム「DOBOT Magician」をRaspberry Piなどのシングルボードコンピューターで制御するためのコントローラー「Micro Control Box」の予約販売を開始した。
同コントローラーを使うことにより、PCなしでもDOBOT Magicianの高度な制御ができる。金属筐体と一体化したヒートシンクやアクティブファンを採用することで放熱性に優れており、電源入力をMicro USBからDCジャックに変更または追加して電源の安定性を確保している。また、強制的に電源が遮断される産業向け用途なども想定し、書き込み途中で電源が停止した場合でも、電源復帰後に以前の状態を回復できる瞬断対応機能を備えた産業用Micro SDカードまたはオンボードeMMCのストレージを採用している。
必要な環境がプリインストールされているので、ユーザーでのインストール作業や環境設定の必要がない。また、DOBOT Magicianの制御だけでなく、MIPIやUSBで接続したカメラをロボットビジョンとして使用するためのコントローラーとしても利用できる。
Micro Control Boxは、Raspberry Pi版、Tinker Board版およびJetson Nano版の3種類をラインナップ。2020年3月にはAI処理アプリケーションに強い「Tinker Edge R」を搭載したモデルも発売する予定だ。ソフトウェア環境は3モデル共通で、Python 3、Open CV、DOBOT DLLおよびDoVision1 Pythonサンプルプログラムを用意する。
インターフェースはRaspberry Pi版およびTinker Board版がUSB2.0×4、HDMIポート×1、LANポート×1、Audioジャック×1、MIPI、CSIインターフェース。Jetson Nano版がUSB3.0×4、HDMIポート×1、Displayポート×1、LANポート×1、MIPI、CSIインターフェース。各モデルのストレージおよびOSは、Raspberry Pi版がMicron製32GB Industry Micro SD Card(瞬断対応機能付)ストレージおよびTinker OS、Tinker Board版がオンボード16GB eMMCストレージおよびTinker OS、Jetson Nano版がMicron製 64GB Industry Micro SD Card(瞬断対応機能付)ストレージおよびUbuntu(OS)となっている。
価格は、Raspberry Pi版およびTinker Board版が2万9800円、Jetson Nano版が3万9800円(いずれも税別)。同社販売サイトで予約を受け付けている。