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Azul 3D、新型コロナ対応のため3Dプリンターでフェイスシールドを製造

3DプリンターメーカーのAzul 3Dは、新型コロナウイルスへの対策として、プラスチック製フェイスシールドを3Dプリントすると発表した。

新型コロナウイルスが世界で猛威を振るう中、各3Dプリンターメーカーも医療機器の不足に対処するため、その技術をいかして、医療用ツールを提供し始めている。

イリノイ州シカゴに拠点を置くAzul 3Dは、医療従事者を保護するために、3Dプリンターを利用して1台あたり1日1000個のフェイスシールドを製造するとツイートした。

同社は、2019年秋に光造形法の一種「HARP(High-Area Rapid Printing)」を採用したプリンターを開発した。プリンターの高さは13フィート(約4メートル)で、プリントベッドの大きさは2.5平方フィート(約0.76平方メートル)。スループットは1時間あたり0.5ヤード(約0.46メートル)で、このクラスでは最高を誇るという。

現在イリノイ州には、自宅滞在命令(stay-at-home)が出されているが、生産数を確保するために「必要不可欠」と認められたボランティアチームが6時間のシフトに就き、24時間体制でプリンターを稼働させる。

フェイスシールドは、丈夫なプラスチックヘッドバンド、透明のプラスチックシールド、ゴムバンドで構成する。同社はヘッドバンド部分を担当し、プラスチックシールドの提供は地元の工場も協力する。各パーツは消毒した後、組み立てやすいようにキット化して、地域の病院へ供給される予定だ。フェイスシールドは洗浄して再利用できる。

「HAAPは非常に高速かつパワフルなので、十分需要に応えることができる」とChad Mirkin取締役会長は語る。同社は速やかにプリンターを改良し、数カ月以内に週2万個の製造を目指すとしている。

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