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EXTRABOLD、12ftコンテナサイズの大型3Dプリンター最新機「EXF-12」を発表——樹脂ペレットを使用可能なデュアルヘッドを搭載

EXTRABOLDは、FFF(熱溶融積層)方式の大型3Dプリンターシリーズ最新機種「EXF-12」を発表した。

EXF-12は、前機種(EXF-10)でも掲げた「一般的な樹脂ペレットを使用した低コストの大型造形」と「コンテナによる可搬性」を踏襲する。日常では、自動車や建築資材、家具など大型パーツの造形をメインターゲットとし、非常時には被災地や避難所などの近くに移設し、家具や日用品などを造形できる「モビリティタイプの大型3Dプリンター」として開発された。

樹脂ペレットを使用可能なプリントヘッド2つを備えたデュアルヘッドを搭載。スクリューを大型化することで前機種よりも吐出量を大きく安定した出力が可能になり、15kg/h(換算値)の吐出量を達成した。造形可能なサイズは1700×1300×1020mmで、想定素材はエラストマーのほかPP、PLA、ABS、PCABSなどの汎用プラスチックだ。

また、国内鉄道輸送などで用いられる12ftコンテナに格納できる条件で設計されており、陸路/航路を問わず輸送が可能となっている。

EXF-12の特性を生かし、大阪大学プロジェクト「ENGINE」による「阪大フェイスシールドプロジェクト」が進行中だ。

大阪大学大学院 医学系研究科 次世代内視鏡治療学共同研究講座(プロジェクトENGINE)の中島清一特任教授によるプロジェクトに同社は賛同し、造形エリアの広さを活かして40個のフェイスシールドフレームを1時間で出力した。仮にフル稼働した場合1日200~300個程度の造形が可能となる。

今後はリサイクル材やバイオプラスチックの採用も視野に入れるとともに、アップデートにより出力時間の短縮を図る。

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