モンテッソーリ教育理念を取り入れた幼児向け知育玩具「Cody Block」
2020/05/21 10:00
モンテッソーリ教育理念を取り入れた幼児向け知育玩具「Cody Block」がIndiegogoに登場し、出資を募っている。
モンテッソーリ教育とは、1907年頃にイタリア人の医師で教育家だったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法。子どもは生まれながらにして知ることを強く求めており、思慮深く用意された環境の下であれば自発的に学び始める能力があるという考え方に立っている。教育環境の一部である教具にも、寸法、材質、外観などについて子どもたちの五感を柔らかく刺激するよう配慮されている。
Cody Blockは、この理念を取り入れてデザインされた知育玩具。木製の自動車Codyと、街を形作る木製のビルディングブロックから成る。子どもたちは、Codyが家を模したブロックまで帰れるように、右折、左折、Uターン、停止、繰り返しなどのビルディングブロックを正しい順序で並べる。
Codyはブロックで作られた街の中を進み、ビルディングブロックの前に来るとブロック指定の動作を行う。こうして、子どもたちは遊びながら「手で触って分かるプログラミング」を通じてコンピューター的思考の基礎を学ぶことができる。
Cody Blockの対象年齢は3歳以上。モンテッソーリ教育理念から着想を得たデザインのため、スクリーンやライトなど外部から見えるエレクトロニクスは一切ない。また、CodyはBluetoothやWi-Fiを使用せず、独自開発のRFID技術により、Cody内部に搭載されたアンテナでビルディングブロックに埋め込まれたRFIDタグを読み取って動作する。
Codyの大きさは134×86×85mmで、ビルディングブロックの大きさは40×40×160mm。Codyは単三電池4本で動作するが、セットに電池は含まれていないので別途用意する必要がある。
Cody Blockの価格は、Codyとビルディングブロック16個のセットが185スイスフラン(約2万円)。出荷は2021年1月の予定で、日本への送料は35スイスフラン(約3900円)だ。
Cody Blockは、2020年5月7日に、Kickstarterで目標額7万5000スイスフラン(約830万円)を上回る約8万9000スイスフラン(約980万円)の資金調達に成功。現在はIndiegogoで追加出資を募っており、2020年5月21日時点で合計約9万スイスフラン(約1000万円)を集めている。