声や動きで家電をコントロール——ホームオートメーションデバイス「Nature Remo 3」
Natureは、既存の家電を制御できるスマートリモコン「Nature Remo」の新型「Nature Remo 3」を2020年6月24日に発表した。同日オンラインで開催されたメディア向け製品発表会での概要を紹介する。
Nature Remoは、既存の赤外線リモコン式家電をそのままに、スマートフォンやスマートスピーカーから制御できるIoT家電化するスマートリモコンだ。2020年5月からAmazon Echoとバンドル販売を開始するなど、2017年の発売以来着実にユーザーを増やしてきている。
今回発表された第3世代製品となるNature Remo 3は、前モデルの基本機能を継承した上で小型化軽量化とセンシング性能の向上、オートメーションを高度化させている。また、Bluetooth Low Energy(BLE)対応によるデバイス連携も実現した。
発表会の席上で、同社代表取締役CEOの塩出晴海氏は、特に人感センサーの動的センシング向上により、部屋に入ったら照明を点灯するといった、これまでは実現できなかった人の動きをトリガーとしたオートメーションが可能になることを紹介した。
また、新たな機能であるBLE経由によるデバイス連携として、カーテン自動開閉機「めざましカーテン mornin’ plus」のサポートを紹介した。mornin’ plusは、既存のカーテンレールにワンタッチで取り付けるだけで、スマートフォンからカーテンの自動開閉が制御できるデバイスだ。Nature Remo 3と連携することで、スマートフォンやタイマー制御に加えて、人感センサーや環境センサーによる自動制御が可能になる。BLE連携は、今後対応製品を増やす予定とのことだ。
同社はまた、家庭のコンセントに差し込むだけでエネルギーマネジメントができるデバイス「Nature Remo E」を販売しているが、Nature Remo Eと連携することで電力使用量をトリガーとしてエアコンをOFFするといったオートメーションも可能になる。
Nature Remo 3の発売時期は、2020年7月中旬から8月上旬を予定しており、価格は9980円だ。現在8980円(価格はいずれも税込)の特別価格で先行予約を受け付けている。
発表会の最後に塩出氏は同社の今後の事業計画に触れ、これまで取り組んできたホームオートメーション、エネルギーマネジメントの次のフェーズとして、2022年にNature Remoのネットワークを活用した「Virtual Power Plant」の実現を目指すとした。また、Nature Remoのターゲットユーザーをこれまでアーリーアダプターから、子育て世代やペットのいる家庭などへと広げ、今後数年で100万台の販売を目指すとしている。