同社は、2018年ジェイテクトの新規事業として発足。2020年4月にジェイテクトFAとして分社化した。

今回社名の改称と共に、「製造業No1&Only1のグループ企業として、新たな産業クラスターを再構築し、日本のものづくりに活力と笑顔を取り戻す」の理念を掲げて、製造業マッチングクラウドサービス「ファクトリーエージェント」を本格展開する。

ファクトリーエージェントサービスは、部品加工を依頼したい発注者と、加工技術を有し部品加工を請け負いたい受注者を、独自ネットワークとプログラムを活用してマッチングするサービスだ。同社が代金回収も代行するため、受注者の代金回収リスクを抑えることもできる。

同社は、これまでの製造業などの産業構造は、同一メーカー／業種を頂点としたクラスター構造だったが、業界の垣根を超えた調達ルートを構築することで、実力のある中小企業や町工場に対して、新たな需要を創出するとしている。

これらは、発注者に対して優れた技術や価格競争力を持つ仕入先の発掘、調達リスクの回避、BCPの強化などのメリットをもたらすことになるという。また、受注者側には、新規顧客の開拓や売上先の分散、新たなニーズの発掘、および経営の安定をもたらす。

また今回、全国各地の加工工場のネットワークを活用して数多くの新規事業のサポートを行ってきた浜野製作所と提携。加工現場視点による製造依頼先選定に対するアドバイスや、同社が持つ全国ネットワークを活用した町工場との連携などで協力する。