ACRiルームはオンラインで無償利用できるFPGAの利用環境で、東京工業大学構内に設置された100枚を超えるFPGAボードと開発用ソフトウェアを、リモートからアクセスして利用できる。

利用対象は日本国内でFPGAに興味のある全てのユーザーで、ACRiルームのウェブサイトから事前予約することで使用できる。大学／企業／個人を問わず、FPGAに関わる研究／教育／技術習得／検証評価などさまざまな目的で利用可能で、初年度は1000人の利用を見込む。

FPGAでの開発は一般的には広く浸透しておらず、利用環境も多くの人には知られていない。ACRiルームによるFPGA利用環境の無償提供によってFPGAの活用を広く共有し、多くの業界課題の解決を目指す。

また一般に、FPGAを使った開発成果やトラブルは個々の環境に依存することが多々あり、ノウハウの共有が難しいという課題があった。ACRiルームで共通のFPGA環境を利用することにより、開発成果／トラブルを共有できる環境を提供していく。