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8段スタックで64ch計測可能——Raspberry Pi用 RTDセンサーHAT「Mega-RTD」

最大64チャンネルに拡張できるRaspberry Pi用RTD(測温抵抗体)測定HAT「Mega-RTD」がKickstarterに登場し、人気を集めている。RTDセンサーをつなげ、温度データ収集システムの構築ができる。

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Mega-RTDは、一つの基板に8チャンネルのRTD測定器を備えたRaspberry Pi用アドオンボード。電気抵抗値の変化から温度を測定するRTDセンサーを使い、高精度の温度測定を可能にしている。

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サイズ65×56mmの基板には24ビットA/Dコンバーター「ADS1248」×2、32ビットマイコン「STM32F030」、そしてセンサーコネクターを搭載する。各ADCあたり4ch分の3線式センサー「PT100」の読み込みができる。

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ADCはPT100に1mAの電流を流した際の電圧を測定し、温度に換算している。電流ジェネレーターは820Ω0.1%の抵抗器を使用しており、未補正時の精度は0.1%以下となる。さらに精度を高めるためソフトウェアキャリブレーションのコードを公開しており、100Ω0.01%の抵抗器を使って0.01%の精度を出すことも可能だ。

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測定した温度は、オープンソフトウェア「NodeRed」で表示でき、使い方やPythonドライバー、Node-Redのソースコード例などをGithubに公開している。3Dプリンターで出力可能なエンクロージャーも用意している。

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Mega-RTDの価格は本体のみだと40ドル(約4200円)、センサー8本込みだと120ドル(約1万2700円)で提供する。いずれも、Raspberry Pi取り付け用の部品が付属する。2020年10月の出荷を予定しており、日本への送料は本体のみが6ドル(約630円)、センサー込みで20ドル(約2120円)だ。

Mega-RTDは、2020年8月27日までクラウドファンディングを実施中。8月24日時点で、1000ドル(約11万円)の目標額を上回る約6000ドル(約64万円)を集めている。

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