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STマイクロエレクトロニクス、機械学習コアを搭載したMEMS傾斜計「IIS2ICLX」発表

STマイクロエレクトロニクスは、MEMS傾斜計(2軸デジタル加速度センサー)「IIS2ICLX」を発表した。ユーザ設定可能な機械学習コアと個別設定可能な16のステートマシンを搭載し、産業オートメーション機器や構造ヘルスモニタリング向けを想定する。

IIS2ICLXは、MEMS加速度センサーとして±0.5/±1/±2/±3gの選択可能な検出範囲を備え、デジタルインターフェース出力にI2CとSPIを備える。高精度傾斜計の多くが1軸の製品であるのに対し、IIS2ICLXは2軸の加速度センサー。水平面に対して2軸の傾斜(ピッチ/ロール)を検出できるほか、2軸を組み合わせた高い精度、再現性、分解能により水平面の一方向の傾斜を±180°の範囲で測定できる。

STM32Cubeマイコン開発エコシステムの拡張ソフトウェアパッケージ「X-CUBE-MEMS1」の一部として提供される、センサーのキャリブレーションや傾斜角のリアルタイム計算処理に対応した同社のソフトウェアライブラリを利用することで、導入を簡略化し、アプリケーション開発の期間を短縮できる。

アンテナの方向制御やモニタリング、構造物の土台のレベリング、フォークリストや建設機械、水準測量機、機器の設置やモニタリング、太陽電池パネルの設置と太陽追尾などの産業用アプリケーション、ロボットや無人搬送車(AGV)などのIndustry4.0アプリケーションに適している。

IIS2ICLXは、セラミック筐体の高性能LGAパッケージ(5×5×1.7mm)で提供され、動作温度範囲は-40~+105℃、消費電流0.42mA。 現在量産中(サンプル提供も可能)で、同社ウェブサイトから入手する場合の単価は約15.00ドルだ。

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