頭の動きだけで進行方向表示LEDを操作——走行時のライダーの安全を守るデバイス「Bigo」
2020/09/03 15:30
自転車やバイクに乗る人の安全を守る電子デバイス「Bigo」がKickstarterに登場し、バッカーを募っている。
Bigoは、衣服の背中部分やバックパックに取り付ける高輝度LEDシグナルボードと、ヘルメットに取り付けるマウントからなる方向指示灯デバイス。使用者の頭の動きをマウント内蔵の動作センサーがとらえ、右折や左折といった進行方向変更や、前進または停止といった走行状態をLEDシグナルボードに表示して後続車両に伝えることができる。
Bigoを使うと、頭を動かすだけでシグナルボードのLED表示を切り替えられるので、走行中にハンドルから手を離す必要がない。また、周囲から認識されやすくなるので、走行時の安全性を高めることができ、特に夜間走行時の交通事故防止に役立つ。宅配サービスやバイク便ライダーから、日常生活で自転車やバイクに乗る人たちまで使えるツールだ。
Bigoは乗り物自体に取り付けるのではなく、使用者の衣服やバックパックに取り付けるデバイスなので、自転車、バイク、電動キックボードなど乗る物を選ばずに使用できる。LEDシグナルボードの取り付けにはマグネットを使用するので、工具を使わずに取り付けや取り外しが可能だ。
BigoのLEDシグナルボードの大きさは195×225×8mmで、重さは220g。USB Type-Cポート経由で充電し、1回の充電で3時間使用できる。キャリブレーション設定はスマートフォンの専用アプリから行う。
また、Bigoより一回り小さい六角形のLEDシグナルボードを含む「miniBigo」もあり、目的や使用シーンに合わせて選択できる。miniBigoの大きさは114×114×14.5mm、重さは150g。1回の充電で6時間使用できる。miniBigoにはワイヤレス充電が可能なモデルも用意されている。
Bigoの早期割引価格は65ドル(約7000円)で、miniBigoの基本モデルは45ドル(約4800円)。出荷は2021年2月の予定で、日本への送料はBigoが35ドル(約3700円)、miniBigoの基本モデルが37ドル(約3900円)だ。
ただし、BigoはWi-FiやBluetoothによる無線通信を行うため、日本国内で使用するには技適(技術基準適合証明・認定)を取得し技適マークが付されていなければならないので、注意が必要だ。
Bigoは1万ドル(約100万円)を目標に、2020年9月29日までクラウドファンディングを実施する。