Raspberry Piで動く3タイプのロボットキット「Alter」シリーズ
2020/10/02 10:30
Raspberry Piで動かせるロボットキット「Alter」シリーズがKickstarterに登場し、出資を募っている。
家庭や学校でSTEMを実践的に学べるように、3種類の教育用ロボットとオールインワンキットを用意した。いずれも、Raspberry Piカメラモジュールや超音波センサー、光学式センサー、ジャイロモジュール、OLEDディスプレイなどを備える。
4本足で動く「Alter.Dog」には、三角関数、電気、機械などさまざまな知識が組み込まれ、地面の状況に合わせて自動でバランスをとることができる。
DCモーターを使った高速レーシングカー「Alter.Racing Car」は、車載カメラを利用して障害物を回避しながら走る。
おとぎ話に出てくる馬車のような形をした「Alter.Classic Car」には現代のテクノロジーが搭載され、速度は出ないものの、360度のサーボモーターを使った優れた制御性とトルクが特長だ。
「Alter All in Oneキット」には、すべての部品がセットされ、3つのうちどれか1つを作れるようになっている。後で分解して別のロボットに作り変えることも可能だ。
コーディングにはPythonを使用し、実際のコードや組み立てマニュアルも提供する。Rasberry Piとバッテリー(18650リチウムイオン充電池)は付属していないので、注意が必要だ。
ハードウェアとソフトウェアはオープンソース化されているので、自由に変更できる。機械学だけでなく、電子工学、制御システム、コンピューターサイエンスなど幅広い体験が可能で、子供だけでなく、ロボット愛好家やPythonエンジニアにも向いている。
価格はAlter.Dogが114ドル(約1万2000円)、Alter.Racing Carが79ドル(約8400円)、Alter.Classic Carが74ドル(約7900円)、Alter All in Oneキットが169ドル(約1万8000円)。送料無料で、出荷は2020年11月の予定だ。
Alterシリーズは、2020年10月4日までクラウドファンディングを実施中。10月2日時点で、目標額1万ドル(約106万円)に達する支援を集めてプロジェクトを達成している。