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空中画像を鮮明に表示できる——凸版印刷、省スペース型「空中タッチディスプレイ」を発表

凸版印刷は、液晶パネルに対して平行に映像を表示する省スペース型構造の非接触型空中タッチディスプレイを開発した。

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同社によると、何もない空間に画像を浮かび上がらせ、センサーで指の動きを検知する従来の非接触型タッチパネル は、奥行きを必要とする構造のため設置場所と使用用途が限定されるうえ、生成される空中画像は暗く不鮮明でゴースト像が発生し視認性に問題があったという。

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同社の空中タッチディスプレイは、LCDモジュールから出射された光を、マイクロミラーアレイに2回反射させて面対象位置に実像(空中映像)を結像させるのが特徴だ。これにより、 液晶パネルに対して平行位置に空中映像を生成することができ、パネルに対して画像が約90度(機器表面から45度程度立ち上がった位置)に出現する従来のタイプと比べて、50%薄型化できる。

photo 左:従来品(ゴースト像有り)、右:新製品(ゴースト像無し)

さらに、高透過率TFT液晶技術、高輝度バックライト 、光学設計技術により、従来品に対して約5倍の輝度(当社比)を持ち、ゴースト像の少ない鮮明な空中映像の生成が可能だとしている。

赤外線方式空間位置センサーやToF(Time of Flight)方式距離画像センサーを搭載し、空中映像上で目標をタッチする動作を認識する。濡れた手、手袋をした状態、ペンなどでも認識できるため、画面に触れることなくタッチ操作できる。

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独自の光学設計技術により、空中映像の視野角を左右15度に制限。映像の正面以外の場所からは視認できない覗き見防止機能を持つため、パスワードの入力などセキュリティ性が求められるシーンでの使用にも適している。

液晶パネルは7インチ高輝度高コントラストTFTディスプレイ、表示解像度800×RGB×480(WVGA)。外形寸法285×285×60mm、重量約1.9kg(サンプル機)。

2020年12月にサンプル提供開始、2021年に量産試作、2022年の本格量産の予定だ。

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