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手を思うように動かせない子どもにも描く喜びを——筆記描画補助用ペンホルダー「Glifo」

神経疾患などで手を思うように動かせない子ども向けのペンホルダー「Glifo」のクラウドファンディングがKickstarterで進行中だ。

Glifo

Glifoは、神経障害により手をうまく動かせない子どもたちが自力で筆記具を使えるようにするための補助具。セラピストたちによると、複雑な神経障害のある子どもたちが学校の友達と同じように、何かを自発的に書いたり描いたりすることはとても大切なことだという。Glifoはそんな声に応じて開発されたペンホルダーだ。

Glifo

物を握りづらい子どもでも、筆記具を取り付けたGlifoを手の指にはめれば、自力で心の赴くままに鉛筆やペンを走らせることができ、自分で書いたり描いたりする喜びを知ることができる。どの指を使うか、あるいは何本の指を使うと持ちやすいかは一人ひとり異なるため、Glifoはそれぞれの子どもに合わせて3Dプリンターで製作される。

Glifo

今回のキャンペーンは、Glifoの製作に必要なデータをどこからでも入力できるようにするオンラインコンフィギュレーターの開発費用を募るものだ。オンラインコンフィギュレーターがあれば、Glifoをはめて使う指、握り幅、手の傾き、ペンホルダーの色など、Glifo製作に必要なデータをどこからでも入力でき、それぞれの子どもにぴったり合うGlifoを製作することができるようになる。

Glifo

Glifoはイタリア発のプロジェクトで、「GLIFO SOSPESO」といういかにもイタリアらしいリワードが用意されている。イタリアのナポリで始まった習慣で、バール(カフェ)でエスプレッソを注文するとき、金銭的に余裕のない人の分も代金を支払っておくことを「Caffè Sospeso」という。GLIFO SOSPESOも趣旨は同じで、注文したペンホルダーはバッカー(支援者)自身にではなく、Glifoを必要としている子どもに贈られる。

Glifo

Glifoの価格は、35ユーロ(約4300円)。出荷は2021年3月の予定だが、出荷先は欧州、米国、中南米諸国に限られている。ただし、GLIFO SOSPESOは日本からでも注文でき、後日、Glifoを受け取った子どもからお礼のメールが届くことになっている。

Glifoは5000ユーロ(約62万円)を目標に、2020年11月18日までクラウドファンディングを実施する。2020年11月16日時点で、目標額を上回る約5200ユーロ(約64万円)を既に集めている。

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