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NordicのnRFシリーズSiP「nRF9160」がBraveridgeの開発キット「SonicBoard」に採用——LTE-Mデバイスの開発期間を短縮

Nordic Semiconductorは2020年12月17日、同社のSystem-in-Package(SiP)「nRF9160」が、Braveridgeの開発キット「SonicBoard(FBV-EVK-N9160 SonicBoard)」に採用されたと発表した。

SonicBoardはプロトタイプ作成期間の短縮や、製品を短期間かつ安価に市場投入することを目的として設計された開発キットだ。

80×173.5×14mmのフォームファクタで提供され、フルカラーLEDや長押しリセット、USB-UARTブリッジ、デジタルマイク、I2S入力のD級アンプのほか、QSPI経由でアクセス可能な外付けRAM(2MB)といった各種ペリフェラルが搭載されている。

内蔵のLiPoバッテリー充電コントローラーブロックや、USBおよび外部電源入力など、多彩な電源オプションがある。なおセンサーは実装されていないため、用途に適したセンサー開発キットを選択し、ボードに接続する必要がある。

nRF9160はLTE-M/NB-IoTモデムとGPSを統合した低電力SiPで、RFフロントエンド、GPS、マルチモードのLTE-M/NB-IoTモデムが組み込まれている。

CPUコアプロセッサーにはArm Cortex-M33を採用しており、1MBのフラッシュメモリーと256KBのRAMオンボードメモリーを搭載。さまざまなアナログ/デジタルのペリフェラル、自動化された電源およびクロック管理に加えて、Trusted Execution用のArm TrustZone、アプリケーション層セキュリティ用のArm CryptoCell 310を備えている。

プロセッサーはBSDセキュアソケットAPIを介してLTEモデムと通信し、アプリケーション層プロトコルやアプリケーションをサポートする。

LTEモデムはSIM/eSIM両方をサポートしており、700~2200MHzのLTEバンドのサポート、23dBmの出力電力、50ΩのシングルピンアンテナおよびUICCインターフェイスを提供する。

また、BraveridgeはSonicBoardのBLE対応版として「FBV-EVK-CN52840CFSLR」と「FBV-EVK-CN5210S」の2モデルの販売を今年9月に開始している。

各モデルにはNordicのマルチプロトコルSoC(nRF52840、nRF52810)がそれぞれ採用されており、BLEによる無線接続が可能だ。

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