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上空でロケットを発射して人工衛星を打ち上げる世界最大のドローンを開発

Aevum

米Aevumは、2020年12月3日、高さ18フィ—ト(約5.5m)、翼幅60フィート(約18m)、長さ80フィート(約24m)、総離陸重量5万5000ポンド(約25t)という世界最大級の無人航空システム(UAS)であり、上空でロケットを発射できるドローン「Ravn X」を開発したと発表した。Ravn Xは、パイロットの操作なしで飛行し、人工衛星を地球低軌道(LEO)へ投入するロケットを完全に自律して発射できるように設計されているという。

Ravn Xは、1マイル(約1600m)滑走路と8000平方フィート(約743m2)の格納庫があれば運用できるので、発射場を新たに建設する必要がなく、地球上のあらゆる地点から地球低軌道へと運ぶことができるという。Ravn Xは、適切な位置、速度、高度に到達すると、2段式ロケットを胴体部分から切り離し、ロケットがペイロードを低軌道に放出する。その後、Ravn Xは自律的に地上へ戻り着陸する。最速で180分ごとに人工衛星を低軌道へ運べるように設計されている。

Aevumは、Agile Small Launch Operational Normalizer 45(ASLON-45)と呼ばれるミッションを含む、総額10億ドルに上る政府との契約を2019年に獲得しており、ドローン技術で他社をしのいでいるという。Ravn Xは、現時点では70%が再利用可能で、将来的には再利用可能率を95%にまで高める予定だ。

Aevumの技術によって、将来的には誰でも簡単に宇宙にアクセスできるようになることが期待されている。さらに、Aevumはソフトウェア技術と自動化技術を物流分野に応用していくとしている。

fabcross for エンジニアより転載)

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