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ロンドンで緑色の自律型配送車が医薬品を配達——英国の公道で初の走行試験、ラストマイル配達の課題解決を目指す

英国のスタートアップであるAcademy of Roboticsが自律型配送車両「Kar-go」を開発し、2020年11月~2020年12月にロンドン西部ハウンズローの公道で走行試験を行った。自律型電気配送車両を公道でテストしたのは英国で初めてのことだ。

配達先までの「ラストマイル」にかかるコストは最大の課題の1つだ。Kar-goは、そのプロセスを自動化して、ラストマイル配達に関連する費用と時間を90%以上削減するために開発された。

Kar-goは自律的に運転し、人間のドライバーに求められるあらゆる検知機能とナビゲーション機能を備えている。道路上の自律運転車を完全に制御するコンピューターシステムを備えた「Command Hub」により、診断、ロジスティクス、ナビゲーション情報などの情報にリアルタイムでアクセスできるほか、オペレーターが車両の進行状況を確認したり、必要に応じて車両を遠隔操作したりすることができる。道路の状態が悪く標識がないことも多い住宅地をうまく通り抜けるのが得意であることも特徴だ。

車両内には配送荷物を入れる複数のコンパートメントを動かすシステムがあり、各コンパートメントには異なる顧客の荷物が入っている。車両が配送先住所に到着すると、システムは対応する顧客の荷物を自動的に選択して引き渡す。

荷物の受取人はアプリを使用してリアルタイムで荷物の位置を確認できる。Kar-goが到着すると、車両から荷物を受け取るよう、受取人に通知する。

Kar-goには、人と人が接触せずに荷物を配達する方法を提供するという目的もある。今回、最初の試験として、半自律でハウンズローの道路を走行。薬局から介護施設へ人同士が接触することなく医薬品が届けられた。

同社は今後もハウンズロー区と協力し、英国内の道路網を維持管理するEurovia UK傘下事業で区内の道路メンテナンスを行っているHounslow Highwaysの作業現場へ倉庫からの配送を導入する予定だ。また、サリー州バンステッドでも走行試験が行われる予定となっている。

fabcross for エンジニアより転載)

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