木製のモデルカー用に木材で機械式走行距離計を自作——総走行距離999mまで計測可能
2021/02/14 07:30
木で作られた模型自動車(モデルカー)用に木製の積算走行距離計(オドメーター)を作製した動画が、2020年11月28日(日本時間)にYouTube上で公開された。YouTubeチャンネル「Generic Woodworking」で公開された動画「Making A Wooden Odometer For My Model Car」で、投稿者は木製モデルカーに搭載するオドメーターの製作過程を解説している。
オドメーターは、車輪が何回回転したかを計測し、その回転数に車輪の円周を掛けることで車が走行した距離を測定するものだ。動画では、まずドライブシャフトの回転数は常に走行距離に比例することが説明され、モデルカーの車輪の円周からギア比を計算。必要な歯車の歯の数を決定している。
次に、薄いベニヤ板を複数枚重ねてくぎ打ちし、同じ歯数の歯車は一度にまとめて切り出す。切り出したパーツを重ねて接着剤で貼り合わせ、カウンター表示用歯車3つと回転数インプット用の歯車1つを作る。それらにヤスリを掛けてワックスを塗り、滑りを良くしてスムーズに動くようにする。
オドメーターはこうして出来上がった4つの歯車から成る。インプット用歯車が1回転すると隣のカウンター表示用歯車を1回転の10分の1だけ回す。同様に連動する歯車3つで3桁、最大999mまで計ることができる。
ドライブシャフトの速度を落とす歯車や、ドライブシャフトとオドメーターとの間に設置してアウトプットの回転方向を変えるスペーサー用歯車などを設置し、その他にも調整を加えて、駆動ギア、リアアクスル、ブレーキ・キャリパーそばの狭い空間に木製オドメーターをぎりぎり搭載することができた。
最後に、カウンター表示用歯車に数字を書き込み、数字のみ見えるよう覆いを付ければ完成だ。テストでは、動画撮影時にバッテリーが切れそうになったため途中で中断してしまったが、265mまでカウントされた。
この動画は、ギア比の計算や機械式計数機の数字がカウントされる仕組みなど、初歩的なことまで細かく教えてくれるものとなっている。
(fabcross for エンジニアより転載)