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ものづくり文化展、描画補助マシンを使った絵画作品「Parity Violation 2」が最優秀賞に

最優秀賞の「Parity Violation 2」撮影:菅原康太

オリジナルマインドが主催する、「小さな作り手たちが社会的に尊敬されるような存在になること」を目指すコンテスト「ものづくり文化展」の受賞作品が決定した。

同展では、2020年9月から同年12月の間で、メカトロニクス機器、もしくは同機器が内蔵されている工作機械を使用した作品を対象に募集した。

今回最優秀賞を獲得したのは、小山篤氏の「Parity Violation 2」だ。同作品は、ステッピングモーターを使ってXYプロッターのような形状で壁に取り付ける描画補助マシンを使って描かれた絵画作品だ。作品の主題は「対称性の破れ」。「想像の中で対称性のあることがらを現実世界に出力しようとすると、その瞬間にどちらかを選択しなくてはならない。そのような理想の世界から現実の世界への不可逆な性質を表現した作品」ということだ。

優秀賞には、一見乱雑に配置された歯車が実は秩序ある動きを見せる、鈴木完吾氏の「秩序ある無秩序」が、審査員賞には、仮想空間上に絵を描くことができる筆型のパーソナルモビリティ「Rundraw」(小林竜太氏)、自然の鳥の声とそれをデジタル加工したものなどを使い、人と自然とデジタルとの共存をテーマにした体験型のインスタレーション「風のうたよみ」(MATHRAX)が選出された。

その他「3D DEKO PROJECT」(寺田天志氏)、「自家製射出成形機」(高島幸宏氏)、「最強のピザカッター」(なんとか重工)の3作品が入選した。

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