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産業レベルのハイパフォーマンス——デスクトップサイズの協働ロボット「DOBOT MG400」

デスクトップサイズの協働ロボット「DOBOT MG400」がKickstarterに登場し、出資を募っている。「DOBOT 1.0」、「DOBOT Magician」に続く、中国深センのスタートアップによるDOBOTシリーズ最新モデルだ。

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DOBOT MG400は、シンプルかつコンパクトなデザインで安全性も高く、初心者でも扱いやすいロボットアーム。手頃な価格ながら、産業グレードのパフォーマンスを発揮する。

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土台は190×190mmと小さく8kgと軽量で、デスクトップやワークベンチに設置し、協働作業や工程の自動化を担うことができる。部品のピックアンドプレース、ディスペンシング、品質検査といった作業に適しており、小規模生産、ラボラトリーオートメーション、研究開発などでの活用を想定する。

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開発に当たり、最優先したのがパフォーマンスの高さと信頼性だ。Linuxのリアルタイムシステムをベースにしたコントローラーをデザインし、最先端のサーボドライブ技術を取り入れている。すべての軸に搭載した低電圧DCサーボモーターには、高精度の絶対位置エンコーダを内蔵。バックラッシュの少ないメカニカルトランスミッションパーツを採用し、±0.05mmの繰り返し精度を可能にした。過酷な耐久テストを課し、1万2000時間(1日10時間稼働で3年)以上の寿命を実現したという。

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安全性も高く、衝突検出アルゴリズムが12N以下の衝撃でも動作を止め、風船のような柔らかい障害物でも検知できる。さらに、安定性が高くスムーズな動作を可能にする振動抑制アルゴリズム、精密な軌道動作とスピードコントロールを可能にする独自のTrueMotionアルゴリズム、ダイレクトティーチングの再現性を高めるダイナミックグラビティ補正アルゴリズムを搭載する。

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動作のプログラミングは、初心者でも簡単に使えるTeach & Playback、ビジュアルプログラミング、Luaスクリプトに対応する。開発者向けにSDKを提供し、C、C++、C#、Pythonをサポートする。ペイロードは500gでリーチは440mm。ジョイントの最高スピードは秒速300度だ。

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ハード、ソフトとも拡張性が高く、スマートカメラや各種グリッパーの搭載、PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)と接続し複数のロボットとコラボレーションするといったことも可能だ。

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DOBOT MG400は、今なら数量限定の早割価格1万7820香港ドル(約24万9000円)で入手できる。電源アダプター、エアーポンプ、イーサネットケーブル、サクションカップ、非常停止、フランジアダプターが付属する。出荷は2021年4月の予定で、日本への送料は確認が必要だ。

DOBOT MG400は、2021年3月12日までクラウドファンディングを実施中。3月5日時点で、77万5130香港ドル(約1084万円)の目標額に対して約126万香港ドル(約1780万円)を集め、プロジェクトを達成している。

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