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世界初の電動エアレーシングカー——2021年後半に無人eVTOLエアレースを予定

豪Airspeederは、2021年2月4日、豪Alauda Aeronauticsと協力し、世界初となるフルサイズの空飛ぶ電動レーシングカー「Airspeeder Mk3」を開発したと発表した。Airspeeder Mk3は無人の電動垂直離着陸機(electric Vertical Take-off and Landing aircraft/eVTOL)で、地上からパイロットが遠隔操作する。AirspeederはeVTOL初のモータースポーツレースの開催を企画しており、有人eVTOLエアレースに先駆けたテスト運用として、2021年後半無人eVTOLエアレースシリーズを開催したいとしている。また、2022年には有人eVTOLエアレース大会の開催を目指しているようだ。

Airspeeder Mk3は2021年に10台以上製造される予定で、2021年後半開催予定のエアレース参加チームに提供されるという。無人機であるAirspeeder Mk3のレースではダイナミクス、機体性能や安全性、パワートレイン技術に関する情報を収集し、有人機「Airspeeder Mk4」の開発に活用される予定だ。

Mk3は8枚の羽根を持つマルチコプターで、2枚の羽根を上下にクロス状に配置したプロペラを機体の前後に2つずつ計4つ備えるデザインだ。Mk3は垂直移動しながら鋭いヘアピンターンを行うこともできるという。Mk3の電動ドライブトレインは出力96kW、機体重量は100kgで、時速120km以上で飛行できるという。

Mk3には、衝突を避けるために、光測距技術のLiDARと電波を利用したレーダーが装備されている。Mk3の胴体とフレームはカーボンファイバー製で、軽量であり耐久性に優れている。

AirspeederとAlauda Aeronauticsの創業者であるMatt Pearson氏は「世界初の電動エアレーシングカーによるレースは、地球上で最もエキサイティングで進歩的なモータースポーツになるだろう」と期待を寄せている。

fabcross for エンジニアより転載)

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