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ソラコムとJENESIS、両社間で回線の注文/管理体制を強化——IoTデバイス開発をよりスピーディーに

ソラコムは2021年3月10日、JNSホールディングスの子会社であるJENESISと共同で、IoTプラットフォームを活用した新たなデバイスソリューションの提供を開始すると発表した。回線注文/管理体制の強化による両社のワンストップサービスを実現することで、デバイスの開発、製造、回線の開通までのシームレスな提供を可能にするという。

ソラコムは現在、同社のIoTプラットフォーム「SORACOM」を通じて世界140カ国以上でつながるIoT向けデータ通信SIM「SORACOM IoT SIM」を提供しており、カード型SIMのみならず、機器に組み込めるチップ型SIM(eSIM)も展開している。一方でJENESISは、法人向けICT/IoTを中心としたデバイスの企画設計から開発、金型制作、量産までをワンストップで提供している。

ソラコムとJENESISは、これまでもセルラー通信搭載のデバイス開発で連携してきたが、今回の協業では両社間の回線の注文/管理体制を強化する。従来、国を跨いだセルラー搭載IoTデバイスの設計/量産の場面では、回線契約管理やSIMの配送などの会社間でのやり取りが多数発生していた。しかし、今回の協業により、 IoTデバイス開発/製造時に伴う回線契約の手間を軽減し、プロトタイプ開発から量産化までをよりスピーディーに実現できるようにするという。

ソラコムらによると、ビジネスDXや新たなサービス価値提供のために専用のIoTデバイスを開発/製造するケースが増えているが、その際にUX(ユーザー体験)の向上に役立つのが、管理しやすく、場所を問わずにつながるセルラー通信だという。両社は今回の取り組みにより、DX化におけるプロトタイピングや小ロット量産のほか、IoTサービスの新規立ち上げや、スモールスタートしたいスタートアップを支援する。今後の新たな取り組みについても引き続き共同で検討/推進していくとしている。

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