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街中での使用に特化した小型の風力タービン——日照日数が少ない地域ではソーラーパネルより安価でより多く発電可能

アメリカのスタートアップHalciumが、街中での使用に特化した小型の1kW風力タービン「PowerPod」の開発に取り組んでいる。年間の日照日数が300日以下の場所で、ソーラーパネルに匹敵する、安全で強力な風力エネルギーを得ることができるというものだ。

PowerPodの外側シェルには狭い開口部が複数あり、そこから吸入する空気の流れは内部で回転する円形ブレードに集められる。シェルの形状から、複数の方向からの風も同時に受け止めることができる。通常のタービンは、そのような状態になると高速で羽根が投げ出され、破壊されてしまう可能性がある。

PowerPodのブレードシステムによって風速を平均40%増加させることができ、通常の設置型タービンに比べて最大で3倍の電力を生み出すことが可能になるという。

PowerPodの外部には可動部はない。ブレードは、固定されたシェルの中に完全に収納されているため、子どもやペット、野生動物にも安全だ。

PowerPodは単独で使用することができ、ソーラーパネルと同じように電源システムに接続できる。また、既にソーラーシステムを持っている場合、PowerPodを既存のシステムにシームレスに接続して、追加の電源を供給できるように設計されている。

PowerPodはオフグリッドのエネルギー自給システムを補強するのに適しており、エネルギー生成は晴れの日に依存しないのでエネルギー源を多様化する。年間日照日数が300日以下の場所では、ソーラーパネルよりも少ないコストでより多くの電力を生産できるという。

従来の風力タービンは背の高いポールに設置しているが、設置費用が高く、支線が必要な場合は広い場所が必要となり、見た目も悪い。それに対し、PowerPodは内部のブレードシステムにより風速を上げるので、背の高いポールに設置する必要がない。そのため、屋根やフェンス、公共施設、キャンピングカー、ヨットの上など、安定した場所であればどこにでも設置できる。

PowerPodは土台ユニットを固定して土台にはめ込むだけで、工具を使わなくても土台ユニットのワイヤーに自動的に接続する。その後は、工具を使わずに、恒久的に固定することも、駐車したRV車の上などに一時的に固定することもできる。セキュリティーが心配な場合は、南京錠を掛けることも可能だ。一時的に固定した場合は、必要に応じて取り外して収納できる。

同社は、PowerPodを完成させ製造できるようにするため、2020年9月29日~同年10月30日までKickstarterでクラウドファンディングを実施したが、残念ながら目標額20万ドル(約2200万円)に達することなく終了している。2021年中にはPowerPodを発売したいとしているが、価格や最終仕様は未定だ。

fabcross for エンジニアより転載)

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