陶芸家 古賀崇洋氏の「頬鎧盃」と陶磁器メーカーがコラボした製品、「or」で販売
2021/06/11 11:00
丹青社は2021年6月10日、同社のアートプラットフォーム「B-OWND」による工芸作品製品化プロジェクトを始動すると発表した。同プロジェクトではアーティストとのコラボレーションと専門メーカーとの共同開発を実施する。
プロジェクト初の製品となる「頬鎧盃 童 虎形 金(ほほよろいはい わらわ とらなり きん)」は、陶芸家の古賀崇洋氏と同プラットフォームとのコラボレーションによって実現した。
陶磁器メーカーのニッコーと共同開発した今回の作品は「装着する器」というコンセプトの古賀氏の代表シリーズ「頬鎧盃」がモデルで、2020年8月に発表されたTRiECHOESの動画で使用されたものがモデルだ。
この製品は、同年6月18~23日に、渋谷区内の複合商業施設「ミヤシタパーク」内のカフェ/ギャラリー「or」で開かれる古賀崇洋氏の個展「Anti Wabi-Sabi」において販売し、その後は同プロジェクトのウェブサイトでも販売予定だ。価格は4万4000円(税込)。
これまで、通常のアート作品は1点ものであるため制作に多大な時間を要し、市場への供給量も限られることから、入手しやすいとは言い難い傾向にあった。
同プロジェクトが作品素材の専門メーカーと共同開発し、アート作品をプロダクト化(製品化)することで、参画アーティストの作家性を生かした作品の複数生産が可能になる。一方、アーティストにとっては創作物を製品として販売しながら創作活動の時間を創出できることに加え、アート購入時の障壁を取り除き、将来のコレクターの育成につながるなどのメリットがあるとしている。