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ソラコム、Wi-Fiから同社サービスが利用できる「SORACOM Arc」など提供開始

ソラコムが、Wi-Fiや有線通信からSORACOMのサービスが利用できるセキュアリンクサービス「SORACOM Arc」や、NTTドコモ回線向け「IoT SIM plan-D」の新料金プランである「plan-D D-300MB」の提供を開始する。

SORACOM Arcによって、これまで同社が提供する通信サービス以外のWi-Fiや有線通信などの通信手段でSORACOMプラットフォームサービスを利用できるようになる。SORACOM Arcでは、仮想SIMを各デバイスに対して発行し、同SIMを使って認証することで、デバイスとSORACOMの間で安全に保護された通信経路を確立する。提供は2021年6月23日から。料金は初期費用が55円、基本料金が仮想SIM当たり月額55円(1GBの通信量を含む)、データ通信料は1GB当たり22円(いずれも税込)となる。

plan-D D-300MBは、NTTドコモ回線に対応するplan-Dに300MB分の通信料を含んだ新料金プランだ。通信料込みにすることで、月額料金の変動を抑えることができる。また、同社調べによると、従来のplan-Dユーザーの約8割が、新プランによって安価に利用できるようになるという。提供は2021年7月1日から。料金は初期費用が902円(先行発注は825円)からで、月額基本料が330円から。データ通信料は月300MBを超えた場合に500MBごとに110円(いずれも税込)となる。

「iSIM」(integrated SIM)の実証実験を開始

実証実験のイメージ 実証実験のイメージ

ソラコムは、次世代SIMテクノロジー「iSIM」(integrated SIM)の実証実験も実施した。

iSIMは、従来のセルラー通信において別々コンポーネントであった「通信モジュール」と「SIM/eSIM」の機能を、1枚のSoCに集約する技術規格だ。基板スペースの削減や回路の簡素化によるモジュールの小型化や軽量化、省電力化、さらに、処理能力の向上やコスト削減などが期待できる。また、チップ内でハードウェア的にセキュアな領域を確保できるため、セキュリティにも優れる。

今回の実証実験は、同社およびSony Semiconductor Israel、Kigenの3社で共同実施。セキュアな状態でセルラー通信網への接続、およびソラコムの各種プラットフォームへの接続が正常に行われることを確認した。今後商用利用に向けて引き続き実証実験に取り組む。

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