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Nature Architects、溶接無しで板金に動きをつける設計技術「Crane」を公開

Nature Architectsは2021年7月1日、溶接無しで板金に動きをデザインする設計技術をYouTubeで公開した。

同社は設計技術「Direct Functional Modeling(DFM)」の開発/普及を目的に2017年に創業した。DFMはユーザーが求める機能要件(素材、弾力性、硬さ、曲がる方向など)を基に、素材の構造を逆算して導き出すアルゴリズムで、データベースからさまざまな機能を実現する最適な構造を選んで、設計データを作成できる。

同社が今回公開した動画で紹介したのは、折り紙プロダクト設計ツール「Crane」を活用した、弾性曲げ/塑性曲げを実現する構造設計技術だ。Craneは、3DデザインツールGrasshopperのプラグインとして提供されている。

弾性を持つヒンジや、何度も繰り返し曲げて固定できる塑性を利用したヒンジを設計し、板金に平面の動きをつけたデザインを可能にする。

動画では板金を折り曲げて椅子を作成したり、板金を直角などさまざまな形に手で折り曲げたりする様子などが公開されている。

このうち、椅子を制作する技術では、椅子としての機能性に加えて、一枚板から作れる可折性や厚みと素材を考慮した製造性を同時に満たす形状設計がなされている。作成された椅子はひとりで持ち運びでき、もちろん座ることもできる。

今後はメーカー企業やデザインオフィスのプロダクトイメージ具現化を視野に入れ、コラボレーション先を募集している。

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