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核融合ベンチャー企業、プラズマ温度1億度のマイルストーンに近づく

核融合炉開発を進めるイギリスのベンチャー企業「Tokamak Energy」は2021年3月29日、球状トカマク装置「ST40」のファーストプラズマの写真を公開し、今後数カ月での1億度の核融合温度の達成に向けて順調に進んでいる、と表明した。民間企業がこのマイルストーンを達成するのは初めてのことだという。

核融合エネルギーは、脱炭素化において重要な役割を果たすものだ。イギリス政府が2020年11月18日に発表した気候変動対策に係る新政策「Ten Point Plan」にも、2040年までに同国で世界初の商業的に運用可能な核融合発電所を建設することを目的としたSTEP(Spherical Tokamak for Energy Production)プログラムに2億2200万ポンドを投じる、と述べられている。

Tokamak EnergyのCEO、Jonathan Carling氏は、「ファーストプラズマは、商用核融合エネルギーへの道のりの重要なマイルストーンだ。当社のST40デバイスには、昨年アップグレードされた電源装置とプラズマ加熱システムが装備されている。今後数カ月で、このデバイスは、他の民間核融合ベンチャーが達成するものを遙かに超える1億度のプラズマ温度と、商用核融合エネルギーに必要な温度を達成するだろう」と述べている。

fabcross for エンジニアより転載)

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