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オリィ研究所、移動可能な分身ロボット「OriHime Porter」発表

オリィ研究所が、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を機能拡張して移動可能にした「OriHime Porter(オリヒメポーター)」を発表した。

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OriHimeは、子育てや単身赴任、入院などの距離や身体的問題によって行きたいところに行けない時に、自分の分身として機能するアバターロボットだ。カメラによる周囲の状況確認やスピーカーを使った会話、また腕を使った身振りによるコミュニケーションが遠隔から可能になる。

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今回発売するOriHime Porterは、そのOriHimeを遠隔操作で移動可能にした拡張版となる。移動は遠隔から直感的な操作ででき、衝突防止センサーや緊急停止ボタンを備えるなど安全面も考慮されている。一般的なロボット導入の際に必要な導入先の地図生成の必要がないため、導入時の作業負荷が少ないのも特徴だ。

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周囲とのコミュニケーションはOriHimeとその横に搭載したタブレットを組み合わせて行う。タブレットに表示する情報によって、オフィスや商業施設での誘導、展示会での案内、カフェなどでの接客や運搬など、さまざまな種類のコミュニケーションや作業が可能になる。

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同社によると、実験カフェ「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」において、移動可能な大型の分身ロボットなどを使ったコミュニケーションや給仕の実験を実施している。今回発売するOriHime Porterは、同実験カフェでの実験結果や要望などを元に「OriHime+遠隔操縦できるワゴン」というコンセプトで設計されたものだ。必要な機能を見直すことで配送ロボットとしての導入コストを抑制した。

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本体サイズは1300×370×360mm、本体重量が約16kg。積載スペースは内寸315×350mm×3段で、最大積載重量が1棚あたり最大5kg(全体で10kg以下)となる。連続稼働時間の目安は8時間程度だ。

今後は同実験カフェをはじめ、自治体や他社での接客や運搬業務での実証を踏まえて社会実装への取り組みを進める。

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