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乳児を寝かしつける揺り籠機構を自作——Arduinoでベビーベッドの揺らし方を制御

Arduinoを子育てに活用した事例がArduino公式ブログで紹介されている。

乳児の寝かしつけは、子育て時によくある苦労の1つだが、Peter Turczak氏は、Arduino Nanoを活用した揺り籠機構付きベビーベッドでこの負担を軽減しようとしている。

Arduino rocks a crib

Turczak氏が自作した揺り籠機構は、ボールベアリングで連結した上下2段のアルミフレームにベビーベッドを載せ、上側のフレームをステッピングモーター駆動のボールねじで揺らす構造になっている。モーターのコントロールには、「TMC5160」が使われている。一般的にPWMでステッピングモーターを制御するとうなり音が発生するが、このコントローラーに使われているチップだと、かなり静かなステップ動作が行えるという。

Arduino rocks a crib

ArduinoはTMC5160を介して、ベッドの揺れ幅、揺らす頻度や速度などをコントロールする。Arduinoのコントロールによって、ベビーベッドは、初めは総移動距離の25%を揺れ幅として左右に揺れ始める。その後、2時間かけてゆっくりと次第に揺れ幅を小さくし速度を下げていくことで乳児の眠りを誘う。また、揺れる方向を変える際には減速したり加速したりして衝撃が伝わらないように工夫されている。

Arduino rocks a crib

ソフトウェアはまだ開発段階にあるが、モーションコントロールは正しく動作しているという。また、ユーザーインターフェースの開発はこれからだが、睡眠不足の親がデバイスを安全に操作できるようにするとともに、乳児があまり関心を持たないようなものにする必要があるとしている。

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