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手書き動作を思い浮かべるだけで文字入力——脳内チップを使ったインターフェース技術を考案

Frank Willett

米スタンフォード大学の研究チームは、人が手で文字を書く時の動きを想像するだけで、リアルタイムにディスプレイへ文字を出力させることに成功した。AIとブレインコンピューターインターフェース(BCI)を組み合わせることで、言語障害や運動障害を抱える人も、健常者と同じくらいの速さでテキストメッセージをやり取りできるようになる。研究結果は、2021年5月12日付けで『Nature』に掲載されている。

研究に参加した被験者の脳には、100個の電極が付いた小さなBCIが2つ埋め込まれている。BCIは、被験者が手を動かそうとするときの神経信号を受け取り、外部のコンピュータに送信する。次に、AIがその信号から意図する動きを推測し、ディスプレイに該当する文字を表示する。

被験者は2007年に脊髄を損傷したために手足が麻痺していたが、脳は曲線を描いたり速度を変えたりといった複雑な手書き動作を覚えていた。アルファベットは1つ1つ形が異なるため、AIで分類するのも簡単だったという。

実際に、架空のノートに架空のペンで文字を書くイメージをすると、毎分90文字(約18単語)の速さで文章入力ができた。同年齢の健常者は毎分約23単語でスマートフォンに文字を打ち込むというから、遜色ない結果だ。エラー率もほかのBCI技術と比べて低く、スマートフォンのオートコレクト機能を使えば、さらに精度が上がるとしている。

なお、研究で使用したBCIは法律で治験用途に限定されたもので、商業用途としてはまだ認可されていない。

fabcross for エンジニアより転載)

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