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Desktop Metal、ExOneの買収を発表——企業規模を問わず付加製造ソリューションの提供を可能に

金属3DプリンターメーカーのDesktop Metalは、バインダージェット方式3Dプリンターの製造販売を手掛けるExOneを買収すると発表した。

Desktop Metalは2015年設立。2017年に世界初のオフィス環境向けBMD(Bound Metal Deposition)方式金属3Dプリンティングシステム「Studio System」を発売し、金属部品製造用の「Shop System」、大量生産用高速金属3Dプリンティングシステム「Production System」などニーズに合わせた金属3Dプリンターの製造販売を行っている。

ExOneは、世界初のバインダージェット方式金属3Dプリンター「ProMetal RTS-300」を1998年に発売したExtrude Honeの3Dプリンティング事業を分離独立させて設立した企業だ。社名は、Extrude Honeの「Ex」と「one」から命名されている。

Desktop MetalとExOneはどちらもバインダージェット方式金属3Dプリンターを手掛けているが、ExOneについて特筆すべき点は、2021年2月に米国防総省から3Dプリンティング「工場」ともいえる自己完結型の付加製造設備開発契約を受注していることだろう。

この付加製造設備は、長さ40フィート(約12メートル)の輸送用コンテナー内部に3Dスキャナーやバインダージェット方式金属セラミック3Dプリンター、繊維強化プラスチック対応3Dプリンター、焼結炉、圧縮成形機などを設置するものだ。戦地や災害現場へ陸路、海路、空路経由で直接配備し、破損した部品を現地で48時間以内に製作することを目標としている。

Desktop Metalは、今回の買収により同社の製品プラットフォームが強化されるとともに、規模の大小にかかわらずあらゆる企業に付加製造ソリューションを提供することが可能になるとしている。

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