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インスタリムが2.4億円の資金調達、フィリピンで義足事業の全国展開

インスタリムが販売する義足:(左2本)下腿用、(右2本)大腿用

インスタリムは、インクルージョン・ジャパン、Mistletoe Japan、慶應イノベーション・イニシアティブ、三菱UFJキャピタル、ディープコアの計5社を引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズAラウンドとなる総額2.4億円の資金調達を完了したと発表した。

同社は、3Dプリント製の義足を開発途上国向けに提供するスタートアップだ。

2018年7月の製品化に向けた実証実験を経て、2019年6月には総額8400万円の資金調達を実施し、3Dプリント義足事業をフィリピンにて開始。2020年2月にはフル3Dプリントの義足を提供するプロジェクトをCAMPFIREで実施している。

また同社は今回の資金調達に加え、経済産業省による事業再構築補助金(卒業枠:1.0億円)や、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による課題解決型福祉用具実用化開発支援事業(0.5億円)などの各種支援にも採択されている。

今後はフィリピンでの3Dプリント義足事業について、地方都市での複数拠点化や現地製造販売体制の強化などを行い全国展開する計画だ。

並行して、より多くの層が購入できるような初期費用を抑えたサブスクリプション販売も開始する。加えて、今後はフィリピンで検証した事業モデルに基づいた、さらなる海外展開を予定している(インドを予定)。

さらに、完全非対面での義足製造販売システムにも着手する。測定から試着、製品提供までを非対面(リモート)で対応可能な装置やアプリなどの開発や実装も進める。

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